摂食障害の人に、言ってはいけない言葉の記事でも書きましたが、病気のさなかにいる際に一番つらかったのは、このような言葉を浴びることでした。
- なんで食べちゃうの? or 食べないの?
- 少しは我慢しなよ
- 本当は、治す気ないよね
- 痩せた自分が好きでしょ
- 頑張って!
「頑張ってないから、我慢できないから、治す気がないから」摂食障害がよくならないと言われると、責め続けている自分自身を余計に嫌いになり、病状が悪化し…のループに入ってしまします。
摂食障害の人が、いわゆる「頑張れない」のには、理由があります。
それはご飯を食べていないからです。
…は?と思わせてしまってごめんなさい。これは比喩です。
健康な人が快活に動けるのは、ご飯というエネルギーを身体に入れているからですよね。
心も一緒で、美味しいご飯=エネルギーがないと、やる気や我慢などができないと思っています。
摂食障害になると、身体へのエネルギー不足だけでなく、心の栄養失調によって、うまく動けなかったり病気に飲まれたりしてしまいます。
飢餓状態の人が頑張れるはずはなく、病気と戦えるはずがなく。「甘え」ではなく「頑張れない状態」というのが正しい表現です。
心が満たされているのに何もできない場合は怠けや甘えですが、そうではない状態です。どうしようもなく、動きようがない。
でも、目視ができないのでただただ目に見える事象から判断されがちです。
では、心にとってのエネルギーとは何でしょう。それは、幸せな感情や自己肯定だと思います。
摂食障害の背景として、今までもいくつか記事を書いてきました。
自己肯定がうまくできないことや、病気によって歪んでしまった性格や認知意識によって正しい幸せを感じられないこと、人を信じられないことなどが根っこにあることがとても多いです。
この歪みを正して、心も正しく食事ができないと、そもそも頑張るなんてことができるはずがありません。
結果どうなるかというと、心身ともに不健康なまま、自分を責めてしまい、ますます病状が激しくなってしまいます。
人からなんと言われようと、自分を信じ、肯定し、心の食事が取れた段階で頑張ってみるようにしてください。食べられないのに動けないのは、正常なことです。
今まで栄養を取らず走り続けてきた自分を大切にしてください。そうすれば自然と治っていきます。大丈夫です。
あなたの歩みを止めるのは、「絶望」ではなく、「諦め」です。
諦めない限り、自分を捨てない限り、何度でも歩き始められます。どうか見誤らないで。
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