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摂食障害の人に、言ってはいけない言葉

良かれと思って放った、何気ない一言に、どれだけ悩んだことか。
親しい人から言われた言葉ならなおのこと、心の奥に引っかかって、悩んで、振り回されて。

摂食障害の人は、醜形恐怖症を始めココロの病も併発している場合が多く、正しい自己評価ができません。
体型に関しても、プラスの情報は人の意見に耳を貸さず、自分で自分を追い詰めていくのですが、
マイナスな意見や助言に関しては誰よりも吸収してしまいます。

私が摂食障害だった頃、どんな言葉に傷つき、どんな言葉をかけてほしかったのか。摂食障害者に対する対応を、振り返ってまとめました。

「健康になったね」「太ったね」「ふっくらしたね」

拒食期から、体重が増える過程で、一番苦しかった言葉です。
健康になってきて、喜んでくれているのは分かります。悪意がないことも分かります。
でも、痩せることだけが肯定で、正義なんです。
もし、嬉しいことを伝えたい場合は、「前よりも可愛いくなったね」「前よりもきれいになったね」という言葉の方が100倍嬉しいです。

「ちゃんと食べなよ」「ダイエットしてるの?」

過食嘔吐も、拒食も、普通に食べられないので、とても後ろめたいです。
恥ずかしいので、隠そうとします。
本当はとっても怖いのに、普通に擬態しようとします。
なので、これを言われると、もう残された道は、その場では食べて納めて、吐くしかありません。
普通の人から、死刑宣告を受けたような気持ちになります。
罪悪感も2倍です。どうか言わないでください。
むしろ、少しでも食べたことを褒めてほしいです。「今日はーーを食べたの?すごいじゃん!」と認めてほしいです。

「食べるの辞めなよ」

はい、辞めたいです。ついでに人間も辞めてしまいたい、と思います。
食べた後、絶対に落ち込むんです。でも食べるのを止められると頭がおかしくなりそうな位、食にとらわれています。病気です。
辞めたいと思って、切った貼ったで治れば、10年も15年も付き合う病ではありません。
どうか見守って、「大丈夫だよ」と声をかけてください。

「食べるの早いね」

食べることだけでも、死ぬほど頑張っています。
「早いね」に限らず、「一口が大きいね」など、要は「普通よりも○○だね」といったニュアンスの言葉をかけられると、「普通じゃないのか、どうしよう」とそこから考えて、悩んで、0か100しかできない不器用な状態の私達は、「今日はだめだったのか」と諦めて、投げ出してしまします。
食べる速度なんて、寛解してからの話です。
どうか少しで良いので、何気ない一言に、指摘が入っていないか、気をつけてほしいです。
治さなければいけない大きなことが、山程あります。小さなことはその次です。

「よく食べたね」

褒めてるのに、なんで。と思われるかもしれません。
どうしても卑屈になってしまうんです、ごめんなさい。
「よく」→「普通より多い?」と不安に感じてしまいます。
この言葉をかけてあげたいと思ったら、どうか「一緒に食べられて嬉しい」や「○○と美味しく食べられて幸せ」といった言葉に変えてください。
大事なのは共感です。あなただけがよく食べたね、ではなく、あなたと私も、みんなも美味しく食べられたねに変換するよう心がけてください。

「なんでそんなことするの?」「どうしてできないの?」

拒食や食べ吐きに、理由なんてないんです。これは一番自分が知りたいことで、とても残酷な質問だと思います。
制御が、我慢ができず、とても怖いんです。
そして、常に罪悪感を感じています。「ごめんなさい、分からない。止まらない、食べられない。ごめんなさい。」
そうして感じたストレスは、結局食で発散するしかありません。
不思議に思う気持ちも分かります。でも、問いたい気持ちはどうかグッと堪えてください。
もしよければ、事後に「落ち着いたかな、辛かったね。」と、ただ共感して、ただ抱きしめて、ただ背中を擦ってください。

「○○ちゃんはこうだった。」

摂食障害を患っていると、常に比較して、劣等感を見出してしまいます。
息が詰まっています。
比較は腐るほど、何度も何度もしています。
「あの子の方が太ももが細い」「鎖骨が出ている」「たくさん食べている」「食べていない」「ヘルシーなものを選んでいる」思い込んでは、「それに比べて私は…」と考えています。
どうか比較せず、引き合いに出さず、一人として向き合ってほしいです。

「一口食べる?」

摂食障害患者にとっての「一口」は、特盛家系ラーメン1杯よりも重いです。
決して「たかが」や「それくらい」で済むものではありません。
1kcalですら、はみ出ることは許されないルールに縛られているので、その一口が引き金になって、今日を諦めてしまうことがあります。
食べ物は進めず、美味しいものを見つけたら、対話を心がけてください。
「これが美味しかったから、次のご飯で食べる?」とか、「美味しい!今度また作るから、次のご飯で食べてみない?」とか、その場で食べさせることは、辞めてもらえると嬉しいです。


お母さんに言ってほしかった「よくやったね」「大丈夫だよ」「愛してるよ」の言葉。
誰とも比べず、まっすぐ向き合って、共感して、
ゆっくりゆっくり、毎日少しずつ、あなたの言葉で治療してください。


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